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■ 袋小路の男 絲山秋子
4062126184袋小路の男
絲山 秋子
講談社 2004-10-28

by G-Tools

川端康成文学賞受賞作。帯によると、現代の純愛小説、と、絶賛されたんだそうです。

うーん。小説としては、嫌いじゃない。「袋小路の男」と続編の「小田切孝の言い分」は、特に、なかなか良かったと思う。あ、悪い男と、馬鹿な女がいるぞー!!って感じなんですけど・・・切ない。ちょっと身につまされる部分も。私はこんな苦しい恋愛は絶対にしたくないし、できないけど。

それにしても、これは本当に純愛本なのかな?日向子も孝も、手を握る事もなくお互いを18年も思いあっているんだから、純愛と言えば純愛だけど・・・。でも、二人とも「浮気」と「不倫」をしまくって、ほんっと、はた迷惑なヤツら。

孝は日向子を好きなんだろうけど、恋愛感情はないよね。落ちぶれてしまった自分ではなく、昔のかっこよかった自分を見る目で、今も自分を見てくれるから、日向子に執着しているだけだと思う。

日向子のほうも、本当に孝が好きかというと、違う気がする。高校生のときの、幼い、一目ぼれの瞬間に、いつまでも執着しているだけ。しかも、あれだけひどい扱いをされて、「バカだ」と言われて嬉しいなんて、やっぱり歪んでる。病んでる。

なかなか読み応えのある本で、味わい深くて、後味は良かった。でも、いい本だとも、純愛小説だ、とも、思えなかったです・・・。
| あ行(絲山秋子) | 12:15 | - | - |
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