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■ プラネタリウムのふたご いしいしんじ  
4062118262プラネタリウムのふたご
いしい しんじ
講談社 2003-04

by G-Tools

ひょっとしたら、より多くだまされるほど、ひとって幸せなんじゃないだろうか
プラネタリウム大好き。ということで、タイトルにひかれて読みました。

プラネタリウムに捨てられた銀髪のふたご、テンペルと、タットル。プラネタリウムの語り部である泣き男に育てられる事になります。誰にも見分ける事ができないほどそっくりなふたごは、とても仲が良く、優しい、いたずらっ子に育ちます。

二人が14歳のとき、奇術師の一団が村にやってきました。テンペルは彼らについていくことにし、タットルはプラネタリウムにとどまる事にしました。このあと二人は別々の時間をすごしていくことになります。大人になったテンペルは手品師として活躍するようになり、タットルは郵便の配達夫をしながらプラネタリウムの手伝いを続けます。

テンペルとタットルのまわりには、優しい人ばかりがそろっています。それでも、二人は安穏とした人生を送る事はできません。テンペルにも、タットルにも、自分たちにはどうしようもない事件、悲劇が、ときにはふりかかります。この本は、童話めいた雰囲気で作られてはいますが、深い作品です。「運命」や「人生」「命」を描いた作品でもあるし、「経済」「労働」や「環境」など、社会的な問題を描いた作品でもあります。長いだけのことはあります。

願わくば、もうちょっと、テンポ良く話が進んでくれると、読みやすかったのになあ、と、思います。テーマを詰め込みすぎたせいか、中だるみしてる印象が・・・。もったいない!

テンペルは旅先から、タットルに手紙を出し続けていました。二人が再会したときに、どんな会話が交わされるのかを楽しみに読んでいました。それだけに、ラストは衝撃でした。

いい本です。

| あ行(いしいしんじ) | 19:46 | - | - |
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