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■ 死者の鼓動 山田宗樹
4048731556死者の鼓動
山田 宗樹
角川書店 1999-03

by G-Tools

テーマは臓器移植。移植しなければ助からない、と、診断されている心筋症の少女・玲香。彼女には、洋子という友人がいて、洋子は何かあった時に、自分の心臓が玲香に移植される事を願って、ドナーカードを作っていました。夏のある日、玲香はあと1月の命と言われるまでに病状が悪化。そこへ、事故で重症を負った洋子が運び込まれます。

洋子は奇跡的に一命を取り留めたとしても、植物状態になることは間違いなく、逆に死ねば(脳死になれば)、ドナーになるという望みをかなえる事ができます。(でも、玲香のドナーになれるとはかぎらず、そこが難しい所なんですが…。)玲香のほうは着実に死に近づいており、洋子の容態がはっきりする前に、玲香の心臓が持ちこたえられずに死んでしまう、(つまり、結局は2人とも死んでしまう)という可能性が高い、という状況です。

心臓外科医であり教授でもある玲香の父、その部下である助教授や看護婦達、臓器移植に反対する洋子の父、娘を愛する玲香と洋子それぞれの母親。様々な人物が、自分のエゴと良心の間で、人の命に関わる重大な決断を強いられることになります。探偵役としてストーリーを引っ張るのは、臓器移植コーディネーター、というあまり良く知らない仕事をしておられる方で、こんな仕事があるんだぁ、と、勉強になりました。

さすが、山田宗樹さん。はずれがないですねー。ミステリーとしても真相に驚かされましたし、色んな意味で読み応えがありました。ラストも、私としては、すごく好きです。

…でも、一人暮らしを始めたばかりの人間が、夜中に読むべき本ではなかったかも…。暗いし、重いし…。
| や行(山田宗樹) | 16:04 | - | - |
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