CATEGORIES
LINKS
<< ■ しかたのない水 井上荒野  | main | ■ しずるさんと偏屈な死者たち しずるさんと底無し密室たち 上遠野浩平 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
● 黒い春 山田宗樹
4048732080黒い春
山田 宗樹
角川書店 2000-03

by G-Tools

和製ロビン・クックといった感じ。新種の病原菌ものですが、ホラーではなく、リアルな社会派ドラマです。毎年5月になると、死亡者を出す、未知の真菌症「黒手病」。何の前触れもなく発病し、30分で死に至る致死率100%の、この恐ろしい病と、戦う人たちの物語です。

研究チームは、リーダーの岩倉、三和島、飯森、の3人。彼らを中心に、研究が進められます。3人とも自分の仕事に誇りを持っていて、誠実で、熱心で、素敵です。かっこいいです。

真菌同定の過程では、小野妹子が持参した、隋の皇帝にあてた聖徳太子の手紙に関する、ユニークな仮説が登場します。歴史ミステリーとしても、なかなか面白かったです。

終盤では、飯森医師の奥さんで雪子さんという人物が、感染してしまいす。彼女の生き方が、たくましく、感動的でした。

何年も前の作品ですが、昔からすごかったんだなあ。山田宗樹さんの実力を見た、という気がします。個人的にはかなり好きでした。
| や行(山田宗樹) | 21:34 | - | - |
スポンサーサイト
| - | 21:34 | - | - |