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● ピアノ・サンド 平田俊子
4062121549ピアノ・サンド
平田 俊子
講談社 2003-12

by G-Tools

・ブラック・ジャム
すごく痛々しいストーリーでした。5歳のときに、腕と足に負った火傷の痕に、いまだに捕らえられている、40代の女性が主人公。彼女は、その傷痕のせいで、びっくりするぐらい、まともな社会生活を送る事ができません。普通の人間関係を築くこともできません。そんな彼女に、母親の入院をきっかけに、生活の変化と、いくつかの出会いが訪れます。

読んでいる間中、それはダメだよ、ダメだよって思い続けていました。傷に包帯を巻き続けちゃダメだよ、夏が来るたびに引きこもるなんてダメだよ、とか。そんな人に惹かれちゃダメだよ、とか、そんな考え方したらダメだよ、とか。

そんなに心が弱いままじゃ幸福にはなれないよって、読みながら思い続けました。でも、彼女ほどひどくないとしても、私の心の中にも弱いままで成長していない部分があるから、身につまされます。でも、心って、きたえれば強くなるというものではないんだよね。大人になれば強くなるというわけでもないしね。

ストーリーも、彼女の心情も、理解できない部分もいっぱいあったし、不幸な物語ではあったけど、この本の事は忘れないような気がします。

・ピアノ・サンド
夫の不倫が原因で離婚された女性が、今度は不倫している物語。新聞で「大人の恋愛作法」と紹介されていたので、面白いかな?と思って、読んだのですが、恋愛作法というより不倫作法の本でした。私は、結婚歴も離婚歴も不倫経験もないので、なんか、不幸だなあ、という感想しかもてませんでした。

でも、彼女がどうしてもピアノが欲しい、と思う気持ちは、だいぶわかる気がします。大人になって手に入れる事ができたとしても、もう間に合わない役にも立たないものを、子供の頃の自分に届けてあげたいと思う気持ち。私は楽器が好きだから、余計に共感してしまいました。
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