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■ Q.O.L. 小路幸也
4087753379Q.O.L.
小路 幸也
集英社 2004-08

by G-Tools

父親の形見として残された拳銃を、函館まで取りに行くことになった竜哉。それぞれの思惑から、その旅に同行することにした、同居人の公平とくるみ。この旅はどんな結末をむかえるのでしょうか?帯によると「痛みと癒しの青春ロードノベル」だそうです。

表向き3人は、明るく、楽しく、軽やかに生活しています。湘南の元別荘である広い家で、それぞれが好きな仕事、あるいは目標にしていた仕事につき、男2人女1人が、仲良く、詮索せず、束縛しあわず。ドラマの中にしかありえない様な、お洒落で、のびのびした暮らしぶりです。3人の様子や会話は、心地よく読めました。

しかしそんな3人にもそれぞれの過去があり、それが、それぞれの視点で語られていきます。みんな暗い家庭の事情だらけです。やたら家族に死なれてるし、愛人の息子だとか、DVとか、性的虐待とか。作中でそれらが明らかになった時、3人は「実はわたし達って似たもの同志だったんだね」などと納得していますが、読者としては、なんてご都合主義なんだ…と絶句です。

この本は、ストーリー全体的にも、びっくりするくらいご都合主義です。でも実は、それが「謎」の一部で、最後にすべてがわかると、ある程度は納得できたりします。(あくまでもある程度は、です)。

でも、面白いことは間違いないです。テンポよくハラハラさせてくれて、スピード感があって、一気に最後までひっぱってくれます。途中で読むのをやめられません。読後感も爽やかでした。

現実味のないお洒落な本。確かにこれはミステリーではなく「青春ロードノベル」ですね。
| さ行(小路幸也) | 13:59 | - | - |
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