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■ 高く遠く空へ歌ううた 小路幸也
4062123533高く遠く空へ歌ううた
小路 幸也
講談社 2004-04

by G-Tools

なぜか死体を発見してしまうという特技(?)のある少年、ギーガン。まだ中学生だというのに、とうとう10人目の死体の第一発見者となってしまいました。今度の死体はギーガンの所属する合唱団でオルガンを弾いている根元さん。ギーガンは知らず知らずのうちに、事件に巻き込まれていきます。

という、ミステリーのはじまりは、すごく面白そうだったのですが。謎解きが、前作とまったく同じだったので拍子抜けでした。この本は「空を見上げる古い歌を口ずさむ」の続編なんですね。シリーズものなら、前作より少し多く、少し深く、謎が明かされていけば面白いのに。このシリーズはこれで終わりなのかな?だったら残念です。

ただ、ギーガンとルーピーの友情ストーリーにちょっと感動してしまったので、ここに感想を書きとめておきます。もともとルーピーは、猥雑で貧乏人の多い、差別されている地域に暮らしており、大人たちは「あそこの子とつきあってはいけない」というような環境にいます。それでも2人は偶然知り合って友達になったのですが、小学2年生の時、ルーピーが振ったバットがあたって、ギーガンの左目はつぶれてしまいました。それで「義眼」から、「ギーガン」というあだ名がついたんです。

その頃からギーガンは感情を自覚したり、表現したりできなくなってしまって、今も精神科に通っています。ルーピーはずっと罪悪感の塊で、ギーガンのためならなんでもすると心に誓っています。でもギーガンはルーピーが悪いとは思ってないし、ルーピーを利用しようとも思わない。2人はちゃんと友人なんです。なかなか会えないけど、会えるときは一緒に思いっきり遊ぶ。難しいことは話さないで、ひたすら遊ぶ。そういう2人がすごくいいし、そういう風に導いた、ギーガンのお父さんも偉い!

ルーピーだけじゃなくて幼馴染のケイトや野球チームのメンバー、柊先輩、鎌倉のばあちゃんなど、ギーガンの友達はみんな素敵でした。キャラという面では最高にいい本でした。
| さ行(小路幸也) | 13:50 | - | - |
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