2013.08.16 Friday
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下北沢 藤谷 治 リトルモア 2006-06-30 |
僕には、「ここは下北沢なんだから、店がいくら赤字を出しても、俺という人間がいつまでもぱっとしなくても、それはシモキタっぽい、かっこいいことなんだ」という傲慢さがある。私は、ずっと、これを感じながら読んでいました。登場する下北沢の住人が、シモキタとそこに住む友人を熱狂的に愛する気持ちは、コンプレックスの裏返しだよなあ、って。登場人物は、自分に自信がなかったり、現状に不満があったり、将来が不安だったりする人ばかり。下北沢という街は、そういう人が、現実から目をそらし続けるのを助長する街。なんとなく、精神年齢の低い小説だなあと思って、好きになれませんでした。
生きてるだけで、愛 本谷 有希子 新潮社 2006-07-28 |
記憶汚染 林 譲治 早川書房 2003-10 |
破滅的な原発テロの教訓から、携帯情報端末による厳格な個人認証が課された近未来日本社会。土建会社社長の北畑は、奈良の弥生遺跡から謎の文字板を発見するが、なぜかそれは200年前のものと推定された。いっぽう痴呆症研究に従事する認知心理学者・秋山霧子は、人工知能の奇妙な挙動に困惑していた。2つの事象が交わったとき、人類の営為そのものを覆す驚愕の真実が明らかになる―それは新たなる破滅か、それとも。amazon より
ひかりをすくう 橋本 紡 光文社 2006-07-21 |
アコギなのかリッパなのか 畠中 恵 実業之日本社 2006-01-14 |
流れる星は生きている 藤原 てい 中央公論新社 2002-07 |
突然あらわれた大学時代の友人、彼の依頼は「アルマジロ」を預かってほしいというものだった。背中にある二本の線、「ニホン」と名づけられたアルマジロとの共同生活が始まった。携帯電話の不調、そして、ぼくとつながった女の子。ひっそりと平坦なはずの日常に混乱が訪れる…。痛烈な問題意識と圧倒的な想像力で作り上げる世界を、透明感あふれる文章で描き出した傑作長編小説。アルマジロなんて動物を、個人で飼えるとは知りませんでした。そこはちょっと興味深かったです。特に、とあるピンクのエサをあげるシーンは、主人公が失いかけているたくましい生命力を感じさせてくれる、印象的なシーンでした。
「BOOK」データベースより
虹とクロエの物語 星野 智幸 河出書房新社 2006-01-06 by G-Tools |
星の綿毛 藤田 雅矢 早川書房 2003-10 by G-Tools |