CATEGORIES
LINKS
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
■ 田舎の刑事の趣味とお仕事 滝田務雄
田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア 37)田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア 37)
滝田 務雄

東京創元社 2007-08

彼の名は黒川鈴木。姓名どちらも姓に見えるという点で、まあ珍名の部類に入る。職業は警察官。階級は巡査部長。既婚で子供はない。酒もタバコもやらない。ギャンブルなど論外。ふだんはヒマでも、事件が起これば無能な白石と真面目な赤木、2人の部下を連れて現場に急行する。起こる事件はワサビ泥棒、コンビニ立てこもり事件、カラス騒動にトーテムポール損壊事件……のどかな田舎だって難事件は起きる。第3回ミステリーズ!新人賞受賞作から始まる脱力系ミステリ《田舎の刑事》シリーズ第1弾。肩の力を抜いてお楽しみください。
とても楽しく読めました。次回作にも期待してます。
| た行(その他の作家) | 21:19 | - | - |
■ 夜市 恒川光太郎
夜市夜市
恒川 光太郎

角川書店 2005-10-26

ホラーには興味がなくて、基本的には読まないんですけど、この小説は良かったです。伝統的というか、古典的な物語を、素敵に膨らませてくれていて、不覚にも感動してしまいました。ラストが哀しかったです・・・。
| た行(その他の作家) | 13:42 | - | - |
太陽の塔 森見登美彦
太陽の塔太陽の塔
森見 登美彦

新潮社 2003-12-19

京大生の森本は、自主休学中の5回生。彼の日常生活は、ふられた元恋人・水尾さんの行動を観察することに費やされています。それは、自分のように頭脳も人格も性格もずば抜けて優秀な人間が、なぜ彼女ごときに袖にされたのかという疑問を、客観的かつ科学的に解明するための「研究」であって、断じてストーカーなどではないのです。

そんな森本と、類友であるモテない友人たちの、妄想と、奇行の物語・・・。

帯や紹介文には「美点満載、文句なしの快作!」「一番強烈で一番笑いこけた作品。」「読み手をとことん笑わせてくれる抱腹絶倒の物語」といった言葉が並んでいます。

笑える・・・のは確かですが、笑いこける?抱腹絶倒?快作って・・・うーん、どちらかというと不快なような・・・。しかも、第15回ファンタジーノベル大賞だそうです。まあ、妄想あふれた小説なので、そういう意味ではファンタジー小説ですが、「ファンタジーノベル」というニュアンスとはかけ離れすぎているような・・・。なんだか自分の日本語に対する感覚に、自信がなくなってしまう1冊。

森本と愉快な仲間たちのくだらない妄想や、ダメ男っぷりや、かんちがいっぷりは、可愛らしいと思えなくもありません。自己愛のかたまりで、プライドが高く、その分傷つきやすく、いくら理論武装をしてみても、現状は理想とは程遠く・・・青春ってやっぱり痛いよなあ、という感慨もおぼえます。モテない男同士の友情は、確かにユーモラスでした。だからディティールでは笑えるし、誉めることの出来る点は、たくさんある小説だと思います。

でも、心の底からは笑えないなあ。この本を読んで、森本のかんちがいっぷりを笑う人って、自分は森本的ではないと言い切れるんですかね?そういう人にかぎって、どこか森本的で傍迷惑だったりしそうですよね(これはわたしの妄想ですが)。わたしも、自分は森本ほど恥ずかしい人間ではない、と、思いたいですけど・・・。
| た行(その他の作家) | 03:05 | - | - |
■ 埋み火 日明恩
埋み火―Fire’s Out埋み火
日明 恩

講談社 2005-08

『鎮火報』から1年。赤羽台出張所の消防士、大山雄大は、相変わらず「早く危険な現場を離れて、九時五時の日勤(事務職)になる」ことを目指しています。大卒で年上の後輩ができて、何かとつっかかられる事が、うっとうしい毎日です。

前作では、外国人の不法滞在問題がクローズアップされましたが、今回は、老人問題です。老人世帯で火災が起こり、住人が、不運な偶然が重なって焼死してしまう、という事件が、連続して起こります。放火自殺を疑って、雄大は調査を始めます。

孤独で弱い老人が、夢も希望も失って自殺した、という結論ではないのが良かった!老人って、確かに社会的弱者ではあるけれど、長く人間をやっている分、したたかであって当然。無力な老人がかわいそうなだけの物語で終っていたら、そのほうが後味が悪いです。

それから、雄大と裕二の友情が厚くて良かったなあ。熱くはないんだけど、厚い。裕二だけじゃなく、雄大が、事件を通して老人たちと接したり、彼らと親しくしていた裕考という少年と友達になったり、中年の友人・守と再会したり、この本の中では、雄大と、幅広い年代の人々との友情が描かれていて、いい感じでした。

文章は『鎮火報』に比べれば、だいぶ読みやすくなった気がします。プツップツッとぶっきらぼうに切れて、リズムの悪い感じは、だいぶ減ったと思います。でもやっぱり、上手ではないなあ。同じフレーズの繰り返しが多いし、言葉遣いも芝居がかっていて、不自然です。ついでにけなしてしまうと、あいかわらず、内容の割に長すぎ。事件が始まるまでも長ければ、解決までにも時間がかかりすぎ。あっちこっちで、だれています。冗長。

それから、「バカはバカでも立派なバカ」である雄大と、同じくらいわたしがバカなのかもしれないんですけど・・・。守の謎って、何か明らかになってました?なってないですよね?でも、裕二と裕考は、何かわかっているみたいですよね。これが、次作への引きだとしたら、ちょっとあざとすぎますよ〜(^_^;)。

ああ、気になる。けなしまくったくせに、次作を楽しみに待っていたりします。
| た行(その他の作家) | 00:20 | - | - |
▲ 鎮火報 日明恩
鎮火報Fire’s Out鎮火報
日明 恩

講談社 2003-01

消防士が主人公の、消防業界ミステリィ。わたしはあまり読んだ事がなかったので、目新しくて興味深かったです。消防士の勤務形態とか、勤務中の食事に関する不満とか、その中での生活の知恵とか。警察と消防の役割分担と、場合によっては起こる対立とか。知らないことばかりでした。

主人公は、新米消防士の、大山雄大。新米のくせに正義感や使命感などはなく、あまりやる気もありません。消防士なんてただの職業と言い切り、できるだけ早く危険な現場を離れて、内勤の九時五時の仕事に配属されたいと考えています。父親もやはり消防士で、火にまかれて亡くなったからです。雄大は、そんな危険を犯すなんて馬鹿げていると考えているし、父親のようにはなりたくないと考えているのです。だったら、消防士になんてならなければいい、と、思うのですが、彼には彼なりの事情があって・・・。

事件は、不法滞在の外国人が住むアパートで起こりました。入国管理局による摘発の直後、そのアパートで火災が起こったのです。火の回りの不自然さに気がついた雄大が、友人である、中年の引きこもりで、情報収集が趣味の、守に相談したところ、似たようなケースが4件も、連続して起こっていることがわかります。この不可解な火災の真相と、犯人は?

消防士という職業についた者たちの様々な葛藤と、外国人の不法滞在問題が、二本の柱としてあって、それぞれ重いテーマだし、事件が解決してみれば、真相も重いし、よく考えればどこもかしこも暗い小説。でも、主人公の雄大が、基本的に明るくて、おおらかで、性格のいい若者なので、あまり重さや暗さを感じることなく、最後まで読んでしまいました。

雄大だけではなく、登場人物のキャラクターが、みんないいです。誠実で仕事熱心な入国管理官、小坂。消防の仕事に異常なほどの情熱を燃やす消防士、仁籐。雄大の親友、「市井の哲学者」、裕二。雄大と一緒に出動する個性豊かな仲間たち。それから、なんと言っても、守。キャラクターがそれぞれにたっていて、面白かったです。

ただ、雄大の父親と、仁籐の過去を巡るなかなか読み応えのある物語と、雄大たちが現在解決しようとしている放火事件の物語とが、上手にかみあっていない感じがしました。ストーリーにも心の動きにも、あっちこっちに無理がある。しかも、明らかにメインである現在編より、脇エピソードに過ぎない過去編のほうが、良い。印象的で、感動的。だから、もしかしたら感動しなくてはいけないのかな?っていうシーンが随所にあったにも関わらず、わたしは入り込めませんでした。

それに、正直言って、文章が下手で読みづらいです。昔はちょっとやんちゃだった、ガテン系の二十歳の男、というのは、一人称小説の主人公には、あまり向いていないかもしれないですね。しばらく読んでいたら、慣れましたけどね。

この著者の本は初めて読みました。たちもり・めぐみ さんっておっしゃるんですね。これは読めない!それに、著者近影が、美人!男臭い内容とのギャップにも驚きです。
| た行(その他の作家) | 00:14 | - | - |
▲ ハピネス 嶽本野ばら
ハピネスハピネス
嶽本 野ばら

小学館 2006-07-14

「私ね、後、一週間で死んじゃうの。」

この本の「僕」の「彼女」は心臓の病気であと1週間の命です。そして、残りの1週間を精一杯楽しく生きるために、やりたいことは、とことんロリータすることと、カレーを食べること。

全身 Innocent World というロリータブランドで全身を固めた少女が、CoCo壱番屋で「海老フライカレーにゆで卵のトッピング」を食べるという、初日の夕方のシーンは、場違いで奇妙に明るくて、すでに彼女がこの世の人ではないかのようで、印象的でした。

彼女は、あくまでも気丈で、前向きで、明るい。怖気づく僕をひっぱって、1週間を駆け抜けます。

女性にしては驚異的なくらい洋服に執着がない私には、彼女の感覚はよくわかりませんでした。(この文章は、ほとんどの野ばら作品の感想に書かなければいけないんですけど・・・(笑)。生死がかかった時、わたしなら、洋服は1番どうでも良くなる分野かもしれません。私ほどではないにしろ、彼女の周囲にも、それに近いことを言う人はたくさんいるはずだと思う。もっと他にやりたいことはないのか、と。でも、彼女は、自分の価値観で判断して、自分のやりたいと思ったことを、絶対にやる。そこはとても、魅力的でした。彼女から逃げ出さない、優しい僕も、素敵な男の子でした。

自分があと1週間の命だとわかったら。あるいは、自分の家族や恋人が、あと1週間の命だとわかり、残った時間を自分と過ごしたいと言ったら。そんなことをつい考えてしまいます。まあ、私の場合は、「3×7で、あと21回しか食事ができないけど、メニューをどうしようか・・・」、などというのが一番の関心事かもしれません(笑)。

まったく現実的ではない本です。つっこみどころは満載です。でも、それが、野ばら作品ですもんねー。
| た行(その他の作家) | 00:57 | - | - |
▲ トンスラ 都築浩
トンスラトンスラ
都築 浩

幻冬舎 2006-05

美少女作家として売れてきたミカ。一時は、そのルックスから、モデルのような仕事もしていたし、書いた本はどんどん売れました。でも、22歳になった今、ミカの本は売れなくなってきており、ミカはスランプに陥って、何も書けなくなりました。プライベートの普通の女の子としての悩みも多く、絶望中です。

冒頭で、「書くまで帰りませんよ」と言った編集者を、ミカは「逆に、今この瞬間から一歩でも外に出たら、もう絶対書かないから。」と言って、監禁してしまいます。監禁された編集者、ヤブ、は中年のうすら禿げ。彼とミカの一週間を描いた本です。

ヤブがですね・・・。自分のハゲをネタに寒い冗句を連発する、そばにいたらうざいというより、まずうるさいだろうなあというキャラクターなんです。それでもなんか憎めないというか、うんざりしながら彼のトークに付き合っているうちに、彼の寛容さというか、懐の深さというか、「癒し系」の部分が見えてきます。随所に笑いが散りばめられていて、飽きずに読めました。上手い!ミカはの心の中での突っ込みも、だんだん優しくなっていって、笑えます。

でも、全体としては、展開らしい展開も、山らしい山もなく、平板で単調な印象。悪くはないんだけど、文章やキャラクターの上手さに比べると、ストーリーがちょっと負けてる、っていう感じでした。。。

ちなみに、タイトルの「トンスラ」は、あれですよ、あれ。歴史の教科書にのっている、フランシスコ・ザビエルの髪型です。
| た行(その他の作家) | 00:43 | - | - |
▲ モザイク 田口ランディ 
モザイクモザイク
田口 ランディ

幻冬舎 2001-04

「移送屋」のミミは、ある時、十四歳の精神病少年の移送を引き受ける。しかし、少年は移送中「渋谷の底が抜ける」という謎のメモを残して逃げてしまった。少年を探して渋谷の駅前を歩くミミは「救世主救済委員会」の存在を知り、アクセスを試みるが…。

田口ランディ作品3作目にしてやっと、田口作品が「新しい」とか、現代を切り取っているとか、そういう評価を受ける理由がわかりました。この本は、現代人なら誰もが、言葉にはできないけれど脳のどこかで感じている恐怖を、小説にしている気がしました。

私たち一般人は、それを小説にすることはもちろん、たいていは意識化することもできず、持ち続けているのでしょう。繊細な一部の人は、悪夢としてそれを見るのかもしれないけれど、目が覚めたら忘れてしまう。でも私たちは無意識に、その恐怖を知っている。だから、田口作品は人気があるんですね。

「コンセント」「アンテナ」「モザイク」の三部作の中では、やはり「コンセント」は斬新で、読者の心を揺さぶる何かが一番あったと思います。「アンテナ」は論外。「モザイク」は、インパクトは弱いんだけど、ストーリーはわかりやすいし、完成度もそこそこ高いと思う。「コンセント」では、刺激的な言葉を使って読者を驚かせただけだったけれど、「モザイク」では、文章を読むうちに、読者の頭の中にその場面が浮かび、それに対して何かを感じずにはいられないようになっている。これが、描写が上手ってことじゃないのかな。

それにしてもこの三部作って、結局、心理学、精神医学、オカルト、哲学、新興宗教、電磁波、そういういった現代っぽく胡散臭いものを、ぜーんぶセックスとつなげてしまった、って、それだけだった気がします。これを、出版当時、小説の新しい形と見る人もいたのかもしれないけれど・・・。私には、インパクト重視の、安易で下品なサブカルチャーにしか見えません。

「アンテナ」と「モザイク」は、田口さんが「コンセント」の中で表現し切れなかった何かを、補完しようとしたんじゃないかなあというところまでは考えたんですけど・・・それ以上の事はよく分からないなあ。個人的にはこのシリーズ、子供っぽい現実逃避にしか見えなくて、あまり好きな世界観じゃなかったので・・・もうどうでもいいかも。

田口ランディさんの作品って、全部こんな感じですか?これは絶対読んでおけ!的な作品って、あります?誰にもオススメされなければ、もうこの方の作品に手を出すことはないと思うのですが・・・(笑)
| た行(その他の作家) | 00:38 | - | - |
アンテナ 田口ランディ 
アンテナアンテナ
田口 ランディ

幻冬舎 2000-11

酷評警報!!!

芸術的でも官能的でもなく、必要性もない性描写が多すぎだってば。こういうのは、好きになれない。

それに、セックスを異常心理と結びつけるストーリーのオーソドックスさには、前作に引き続き冷めました。田口ランディさんって、噂では前衛的な作品を書かれる方だと聞いていたのに・・・。心の欠落を埋めるために、人間は変態になるわけ?フロイトじゃん。古典じゃん。なーんだ、って感じ。

ものすごーく大雑把にまとめると、子供のころに消えてしまった妹を思い続ける兄の物語なんです。そして、兄と妹の特別な絆を描いた本なんです。その絆が、オカルト系というか、スピリチュアル系であるところがちょっと変わった本ではありますが、結局は兄妹愛の物語です。それなのに・・・こんなに性描写が必要ですか?趣味悪〜い。

しかも、妹の失踪事件、というサスペンスに見せかけておいて、最終的にはオカルトでまとめてしまう・・・というのは、私の一番嫌いなタイプのオチで・・・。どうせなら、思いっきり超能力SFかホラーにしちゃえばいいのに。まあ、そのほうがずっと、書き手の技量は求められるので、無理なのかな。

「コンセント」では、まだ、書き手の「感受性の鋭さ」のようなものも感じられたのですが、この本では、その部分すら、書き手の「人間的未熟さ」のように感じられてしまいました。

以上。酷評にて失礼いたしました。これも私の人間的未熟さでございますからして、不運にもお読みになってしまった田口ランディファンの方、広い心でお許しください。
| た行(その他の作家) | 00:35 | - | - |
▲ コンセント 田口ランディ
photo
コンセント
田口 ランディ
幻冬舎 2000-05

by G-Tools , 2006/06/02




いまさら、田口ランディ、初読です。別に避けてきたわけではないのですが、「たまにしか本を読まない人たちが絶賛した、とにかく読みやすい本」という先入観があって、いつでも軽い気持ちで読めるだろうと思っていたのです。いつでも読めると思うと、読まないというのは、よくある話。今回は、友達に、強力にお勧めされて、手にとりました。

全然、軽い本ではありませんでした。兄の腐乱死体を発見してしまった妹の、魂の変遷の物語ですからね・・・。

心理学的なエピソードは、よく勉強されているんだなあ、という感じで、面白く読めました。専門用語を使っているのに、読みにくくなくて、上手いですね。

オカルトは個人的に嫌いなので、その部分は、好きとは言えません。

性描写が必要以上に多いので、その部分も嫌いです。性描写と言っても、いやらしい、官能的、エロい、というような感じは全然なく、どちらかというと淡々としていました。そして、だからこそ、こんなにたくさん必要ですか?と、思いました。

セックスの基本は生殖活動です。小説の中ではたいてい、快楽追求行為です。もちろん、愛を育てたり、確かめ合ったり、逆に愛の終わりを確かめたりすることもあって、それはそれで、小説の中ではよくある話です。でも、それ以外の意味を見出そうとされると・・・冷めるなあ。特に、アカシックレコードなんて持ち出された日には、おもいっきり冷めました。

なんだかなあ。作品のレベルうんぬん以前の問題として、やっぱり私は、純文学っていうやつが好みではないみたいです。好きなものも、中にはあるんですけどねー。

でも、この作品は3部作で、全部読まないと意味がわからないそうですね。というわけで、3部作のあと2冊は読んでみようと思います。ほかにオススメ本があれば、教えていただけると嬉しいです。自宅近くの図書館に、ずらーっと揃ってるので・・・。

田口ランディさんって、村上春樹チルドレンですか?あ、でも、女性なんだっけ・・・。
| た行(その他の作家) | 23:27 | - | - |
| 1/2PAGES | >>