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直木賞候補発表
今回は、伊坂幸太郎も、荻原浩も、恩田陸もいないので、
個人的には、まったくテンションの上がらない直木賞。



第137回 直木賞候補作

北村薫「玻璃の天」(文藝春秋)
桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」(東京創元社)
畠中恵「まんまこと」(文藝春秋)
万城目学「鹿男あをによし」(幻冬舎)
松井今朝子「吉原手引草」(幻冬舎)
三田完「俳風三麗花」(文藝春秋)
森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店)



…もう、北村薫先生にあげてください。

こんな「新世代」感あふれる候補者たちと並べられているのが、
不自然だし、もうニ度と見たくないわ〜。

ほんっと、何度も言うけど、
先回受賞作なし、なんかにしないで、
北村先生にあげておけば良かったのに。
他の出版社の作品で受賞させても、
直木賞の公平感を一応示せて、イメージアップで元はとれたのに。

今回こそはあげてよね。
…もう、小説の内容とは関係なくね。
文春なんだし、文句ないでしょ。

正直、最近の北村先生の本はお上品すぎて、
下々に生きる私には、「面白い」って感じではないけれど。



で、他の作品を見ると…。

なんと、桜庭一樹が入ってきましたねー。
以前から好きな作家さんだし、この本とても面白かったけど、
まだ、若干、ライトノベルのイメージが抜けず。
今回は顔見世ですね。

万城目学&森見登美彦作品は、両方とも面白かった。
この2人、なんか似てる。
新しい青春文学。ストーリーも面白いけど、
個人的には、ちりばめられたシュールな笑いに、はまる。
でも、いくらなんでも直木賞は早いでしょ。
ここも顔見世って感じだなあ。
どちらかと言えば、話題性で森見登美彦なのかな。

畠中恵は、「まんまこと」はまだ読んでいません。
でも、実績厚いし、人気があるみたいだし、安定しているし、
北村先生以外で選ぶとしたら、本命なのではないかと。
文春だし。文春だし。文春だし。

松井今朝子は、まあ、推す選考委員がいるのは想像がつく。
ただ、時代小説は、私自身が今までに読んできた絶対量が少なくて、
良し悪しがわからないのでなんとも言えない…。
幻冬舎から2冊も候補になってる!って、そこがちょっと嬉しい。

あと…三田完って…ごめんなさい。知らない人です。誰?



というわけで、個人的な好き嫌いは別として、
北村先生とW受賞になっても腹が立たないのは、
松井今朝子くらいです。


以上、敬称略にて、失礼。
 
| 雑文 | 01:51 | - | - |
いまさら直木賞選評について
オール讀物の、直木賞選評の記事を立ち読みしたのですが、感想を書くのをすーっかり忘れていました。というのも、全然、面白くなかったからです。本当に、まったく、全然。

もちろん、わたしが選評で一番楽しみにしていたのは、淳ちゃんが東野さんを今度はどう苛めるか、というその1点だったので、今回が面白くないのは当然なんですけど。

今までの選評は、選者の先生方それぞれに、思い入れのある作品があったり、どうしても好きになれない作品があったり、そういう人間らしい感情が見えたんですよね。○○派と□□派がいて対決があったり、それに味方する人がいたり、様子をうかがう人がいたり・・・そういう構図も見えて、面白かったんですよね。時には、議論が白熱したんだな、という様子までうかがえました。そして、この先生は読んでないな、なんていうのも見えたりしました。

でも、今回は、そういうのがまったくなかった!みんな似たような感想。買わなかったので手元になくて、引用はできないんですけど、とりあえず、受賞作は全員で誉めてます。そして「愚行録」は、なんで候補になったのかわからないくらい最低の出来だということ、「遮断」は真面目な本だけど面白くないということ、「砂漠」が期待はずれで、特に、時系列に関しての工夫がうまく機能していないという事、みんな同じ事を書いています。

これだけ足並みがそろっていると、出版社主導の出来レース・・・という印象が、さらに強まりますね〜。

まあ、もちろんそれぞれの先生の個性は、ちゃんと出ています。そして、驚くべきことに、東野さんが卒業されてみれば、私が1番共感できたのは、渡辺淳一先生の選評でした。「まほろ〜」にボーイズラブという言葉を使っていたのも彼だけだったし、全体的にけっこう同感。

一方、阿刀田先生の選評には呆れました。三浦しをんさんを、知らなかった様子。「まほろ〜」の作者を男性だと思っていたとか言ってましたよ。作家さんの数はものすごく多いんだから、若い女性を中心に人気の作家さんを、彼が知らなくても不思議じゃありませんけど、なんか枯れてる感じ・・・。それに、自分が初めて知ったような作家さんに直木賞をあげることに、まったく抵抗しなかったあたりも、なんか枯れてる感じ・・・。
| 雑文 | 00:23 | - | - |
第135回芥川賞・直木賞 角田光代&伊藤たかみにびっくり?
各地をめぐってみたら、読書ブログの皆様が、
角田光代さんと伊藤たかみさんが、ご夫婦だっていうことに、
驚いていらっしゃったので・・・わたしはそっちにびっくり。
ええっ!秘密だったんですかっ!
みんなが知っている事なのかと思っていました。

まだ、「はてな」に「ゆうきの読書日記」というブログを書いていた頃、
伊藤たかみさんの「雪の華」の感想を書いたら、
あるゲストの方が、角田光代さんのご主人ですよ、と、教えてくれました。

わたしは、角田作品とも、伊藤作品とも、そんなに相性がよくないので、
興味がなくて(^_^;)、その情報をちゃんと確かめてみたりはせず、
教えていただいたままに素直に信じて、そうなんだ〜と、思ってました。
ちょっと検索かけたらその時は、某巨大掲示板にその話題が出ていました。
だから、みんなが知っている事なのかと・・・。

知っている人は知っていたけど、公表はされていなかった情報、なのかな?
教えてくれたあのお方は、いったい誰だったのでせう・・・?


角田さんは以前からかなりの人気作家で、
評価うんぬん以前に「売れてる」作家さんでしたし、
映像化作品もあったり、女性誌にはたびたび登場して知名度も高く、
結局は直木賞作家として地位をを確立してしまった。

夫婦が同じ業種で、明らかに女性のほうが稼ぎが良く、評価も高く、知名度も高い。
しかもそれが日本中に、つまり親戚にも、友人にも、仕事仲間にもバレバレである。
なんというか・・・伊藤さんの芥川賞は、特に彼のファンではない私も、けっこう嬉しいです。

そして、そんな夫婦の内情には、わたしの中の小さな関西のおばちゃんが、
興味津々です。いつか、夫婦もののエッセイを書いて欲しいですね。
共著が望ましいですが、どちらかというと、伊藤さんの方に書いて欲しいな。
伊藤さんって、なんとなく、いい人のような気がします。


作家さん同士のご夫婦って、けっこう多いですね。

今回候補だった貫井徳朗さんの奥様は、「ささらさや」の加納朋子さん。
貫井作品を私が読むようになったのは、もともと加納さんのファンだったからです。

折原一さんと新津きよみさんは、共著を出しておられるので有名ですよね。
綾辻行人さんと小野不由美さんが、ご夫婦なのも有名ですね。

ああ、わたしの知識はどうしも、ミステリィ界に偏りますね・・・。

直木賞作家といえば、小池真理子さんと藤田宜永さんがご夫婦ですよね。
「夫婦公論」というエッセイが、本当に仲が良さそうで面白かったです。

佐藤亜紀さんと佐藤哲也さんも、ご夫婦なんですよね。
佐藤哲也さんの本って一冊しか読んでいないのですが、その名も「妻の帝国」。
奥様の感想が聞きたい!と、ものすごく思いました。

岬兄悟さんと大原まり子さんもご夫婦ですよね?
波多野鷹さんと久美沙織さんもですよね。

って今度はSFに偏ってるし・・・(笑)

それにしても、両方が、コンスタントに作品を発表している作家同士のご夫婦が、
わたしが知っているだけでもこんなにいるなんてすごい。
作家同士って、相性がいいのかな。
ものすごく個性の強い人ばかりで、ぶつかりそうな気がするのにね。
生活のパターンが合うのかな。

若竹七海さんのご主人や、新田次郎さんの奥さんも、
作家さん・・・なんですよね?この辺は、記憶が怪しいんです。

他にもたくさんいそうな感じですね。情報募集中!
知っている方がいらっしゃったら、教えてください。
| 雑文 | 07:59 | - | - |
第135回芥川賞・直木賞 ぷぷっ
わたしの予想は大ハズレ♪
しかも、伊坂さんまた落ちちゃうし〜。
森さんの受賞は、素直に嬉しいです。
直木賞対策、ぴたりと決まって良かったですね。
受賞された皆さん、おめでとうございます。

でもまあ、そんなことよりなにより、
文藝春秋一色って、見ていると恥ずかしくなってくるようなラインナップ。
自分で、自分のとこの本を売りたいのはよくわかるし、
その権利だってあるんだろうけど・・・。

直木賞・芥川賞が、せっかく持っている権威を、自ら落としてどうする!
聞こえが悪いとか、品位がどうとか、考えた人はいなかったの?
やりすぎでしょう〜、いくらなんでも。
世間の反感は、ずっと前からとっくに買っているわけだけど、
ここまでくると、もう嘲笑われるの段階でしょうね。
今日は、腹を抱えて笑って眠ろうと思います。

伊坂さんも、荻原さんも、恩田さんも、
直木賞決別宣言してくれていいなあ。
いつか、文藝春秋社から出した本で受賞しても、たいして嬉しくないと思う。
わたしの(?)東野圭吾さんの、戦い続ける姿はもちろんかっこよかったけど、
横山さんも、とってもかっこよかったよね。
| 雑文 | 22:05 | - | - |
直木賞大胆予想!
わたしの予想は、本当に大胆ですよ〜。遅すぎるけど。

「遮断」古処誠二 1点買いです。

大胆でしょう?
伊坂ファンで、森ファンの私が、お二人を裏切るようなマネを・・・(泣)

「砂漠」はね〜。なんで「終末のフール」じゃないんだー!という熱い思いはありますが、伊坂さんの受賞は心底願ってます。でもでも、なんだか今回も伊坂さんが落ちてしまいそうな、嫌な予感がするんですよ・・・。これは単なる勘です。だから、自分の大胆予想がはずれても、伊坂さんが取ってくれるなら、祝杯です!

「遮断」と「風に舞いあがるビニールシート」のダブルも考えたんです。

出版社とか、直木賞っぽさとか、色々考えちゃうと、「風に舞いあがるビニールシート」は、本来、ガチガチの本命なんですよね?わたしも、まあこれくらいの事は、ブログを始めてから、色々と教えていただき、分かるようになりました。

私は、「風に舞いあがるビニールシート」が、好きです。でも、大人向けの文芸作品としては、優等生すぎて、文学的でも芸術的でもない・・・ような気がする。いい本なんだけど意外と浅くて、ぬるいのに固い。「大人の本」とか「直木賞」とか、そういうことを意識しすぎて、肩に力が入ってしまったんじゃないかなあ、と思います。

というわけで、大好きな本だけど、私としてはどうしても、「遮断」と同列に置くことはできませんでした。「遮断」のほうはどちらかと言ったら、好きじゃないんですけど。でもやっぱり、ちょっとすごい本だったし、上手かった。ジャンルが違うから比べるのは難しいんだけど、格が違うような感じがしました。出版社は文春じゃないけど、選考委員はおじさんが多いし、勝てそうな気がする。

貫井さんには、ミステリィから1人でも入ってくれてありがとうと言いたい。でも「愚行録」で取れるとは本人も思っていないでしょう。こういうのなんて言うのかな、いけにえ?スケープゴート?先回、東野さんに取らせちゃったから、今回は思いっきりミステリィをけなしたいという人に、ボロクソに苛められそうだよね。かわいそー。

しをんさんには、まだ読んでいなくてすみません。絶対読みますから、と、言いたい。67人図書館待ち中。もし受賞したら、買いますから(笑)

宇月原さんには、山本周五郎賞受賞おめでとうございます。最後まで読めなくてごめんなさい。私の頭が悪すぎました。ご縁がなくて残念です、と、言いたい。

っていうか、いまざっとWEBを巡ってみたら、メッタ切りのお二人も、各地のブロガーの皆さんも、作品を読んでいる人の予想はだいたい同じ。この3つのどれか、あるいはその順列組み合わせでダブルなんですよね。

みんなが似たような予想なんてつまんないなあ。

あ、そうそう。私だけかと思ったら、メッタ切りのお二人も、芥川賞に中原さんを予想している!!!ちょっと嬉しい。
| 雑文 | 08:25 | - | - |
芥川賞・直木賞候補について語れない。
芥川賞
「八月の路上に捨てる」伊藤たかみ(文芸界6月号)
「ナンバーワン・コンストラクション」鹿島田真希(新潮1月号)
「大きな熊が来る前に、おやすみ。」島本理生(新潮1月号)
「点滅……」中原昌也(新潮2月号)
「生きてるだけで、愛。」本谷有希子(新潮6月号)

直木賞
「砂漠」伊坂幸太郎(実業之日本社)
「安徳天皇漂海記」宇月原晴明(中央公論新社)
「遮断」古処誠二(新潮社)
「愚行録」貫井徳郎(東京創元社)
「まほろ駅前多田便利軒」三浦しをん(文藝春秋)
「風に舞いあがるビニールシート」森絵都(文藝春秋)

例によって例のごとく、芥川賞作品に関しては、まったく読んでいないので語れません。ただ、作家さんから言うと、今回は島本さんじゃないのかな、という気がします。消去法で(失礼かな・・・)。W受賞がありえるなら中原さんだと思います。

直木賞のほうも、今回は読んでないので、まだあんまり語れないんですよねー。

誰にとらせてあげたいか、と、言われれば、恩田陸さんが入っていない以上、伊坂幸太郎さんなんですけど。でも、わたし、「砂漠」という作品には、そんなに思い入れがないのです。「終末のフール」が候補だったら、燃えたんだけどなあ・・・。伊坂さんは、今回も、見送りのような嫌な予感がします。

「安徳天皇漂海記」には、めずらしく挫折しております・・・。歴史小説は好きなはずだし、題材も魅力的だったんだけど、なぜかストーリーが全然肌に合わなくて、ダメでした。今年の挫折本は、まだ3冊なので、本当に合わなかったんだな・・・。最後まで読んでいないので全然語れません。

で・・・残り4冊は、手もつけてないんですよねー。「遮断」は手元にあるので、すぐに読めそうですが、ほかは図書館予約待ち中。

貫井徳郎さんは好きなので、取ってくれたら嬉しいけど「愚行録」を読んでないので、なんともいえません・・・。

文春は女流のお2人なんですね。なんか、弱い駒だなあ・・・という気がします・・・(また失礼なことを(^_^;)。「まほろ駅前多田便利軒」はまだ読んでいませんが、小説家としての三浦さんの良さって、私にはまだわかってないんですよー。エッセイは好きなんですけど。「風に舞いあがるビニールシート」も読んでないんですけど、森絵都さんの大人向けの作品って、まだ直木賞をもらうには早いようなレベルなんじゃないか・・・と、読む前から心配しています。

語れない語れないと言いながら・・・ずいぶん語ってしまいました・・・。もう少し読めたら、また熱く語りたいと思います。
| 雑文 | 10:32 | - | - |
お知らせ
「IN MY BOOK by ゆうき」から「本を読んだら・・・by ゆうき」に、ブログ名を変更しました。誰かにご迷惑をおかけすることに・・・なるかも?皆さん、どうもすみません。

URLはもちろん変わりませんし、どこにもリンクをお願いしたりはしていないブログなので、あまりご迷惑はかからないと思うのですが・・・。ブログリストや、はてなのアンテナに入れていただいている方には、ご面倒をおかけしてしまったりするのかしら?ちょっとよくわかんないんだけど、ごめんなさいね〜。

変更理由は、最近自分のブログが、「IN MY BOOK」という英語の言い回しの本来の意味と、違ってきてしまったなあ、と、思ったからです。けっこう気に入って決めたブログ名だったので、気に入らなくなったからやめよう。という、単純な理由です。

今回は、長く使えるように、あまり意味のないブログタイトルにしました(笑)。こだわったのは、自分のHNを入れること、くらいかな。私自身が物覚えが悪くて、他のブログのブログ名と、管理人さんのHNがなかなか結びつけて覚えられていないので。

「本を読んだら・・・by ゆうき」は、ゆうきの読書感想文ブログです。内容も、方針も、いっさい変わりませんので、これまでどおり、よろしくお願いします。
| 雑文 | 23:21 | - | - |
本屋大賞・・・やっちゃったね〜
2006年の、本屋大賞が発表されましたね。

http://www.hontai.jp/

1位 『東京タワー』 リリー・フランキー/扶桑社 279点
2位 『サウスバウンド』 奥田英朗/角川書店 196.5点
3位 『死神の精度』 伊坂幸太郎/文藝春秋 190点
4位 『容疑者Xの献身』 東野圭吾/文藝春秋 184.5点
5位 『その日のまえに』 重松清/文藝春秋 179.5点
6位 『ナラタージュ』 島本理生/角川書店 162点
7位 『告白』 町田康/中央公論新社 152.5点
8位 『ベルカ、吠えないのか?』 古川日出男/文藝春秋 152点
9位 『県庁の星』 桂望実/小学館 141点
10位 『さくら』 西加奈子/小学館 135点
11位 『魔王』 伊坂幸太郎/講談社 103点

まずは。

私が言わなくても、みんなが言うだろうけど、
「東京タワー」って、これから売りたいんかい!ということでしょう。
もう売れてる!十分すぎるほど売れてるし、きっとまだ売れる!
他の本を宣伝してあげて欲しかったなあ。

この賞の意義って、私の思っていたものとはずいぶん違うんだね。
こんな風に、売れた本に賞をあげるだけの企画になってしまったら、
本屋大賞への信頼も興味も、一気に薄れますね。

こうなってみて言える事ですが、2位の「サウスバウンド」が受賞していたら、
わたしは、とっても納得できて、嬉しくなったと思うなあ。
それこそ「もっと売れて話題になってもいいのに・・・」って思う本だから。
長い本だから、勇気を持って買う人、少ないのかもしれないし。

あとは、予想通りだけど、伊坂さんが票割れしてしまったのが悲しいかも。
3位「死神〜」と「魔王」は、だいぶ傾向が違う作品だから、
大きな影響はなかったのかもしれないけど、小さな影響は絶対にあるよね。

4位「容疑者〜」は、直木賞をとったから、ここでこの賞をとるべきじゃない。
って感じかなあ。イメージとして。
同じく、イメージで、すでにベストセラーの「東京タワー」もとるべきじゃない、
って感じだったんだけどね・・・。個人的イメージとしてはね。

「さくら」が10位に入ってきたのは、大健闘だと思います。
微妙な言い回しですが、誉めてません(笑)

逆に、ベルカの8位は、もっと上に行けたんじゃ・・・って感じです。
「ベルカ〜」は絶賛オススメ中です。
やはり、本屋大賞は、女子票が強いんだな、と、思いました。
| 雑文 | 02:58 | - | - |
男と女、本の好みはどれだけ違うのか?アンケート
好きな本には男女差がある、というのは自明の理なのですが、どの程度、どんな風に違うのか、一度調べてみたいなあって、思ってたんです。

それを、今度 読者大賞blog さんで、やってくださるそうです。すごいなあ、面白そうだなあ!みんなで投票に行きましょう!

80冊の本の中から、自分の好きな作品を10冊選ぶ、というアンケート形式です。その「80冊」は、最近話題になった作品が幅広く選ばれているので、答えるだけでもなんだか楽しそう。ワクワクしてきます。

というわけで、こちらへ Go!
http://dokusyataisyo.jugem.jp/?eid=284

私は、じっくり考えてから答えるつもりなので、少し遅めになりますが、かならず答えるつもりです。

あ、そういえば。80冊の中に、「私という運命について」(白石一文)を入れてみて欲しかったなあ。
| 雑文 | 00:45 | - | - |
オール讀物3月号 直木賞選評の感想 「容疑者Xの献身」 東野圭吾 編
私はこれから、直木賞選考委員の方々の選評の、自分の感想を書きます。それにあたっては、選評の内容をばらしたり、最低限の引用をしたりしますが、それは「最低限」にとどめるつもりです。つまり、前後の文脈がないわけですから、内容が正確ではない可能性がありますし、書いた人の意図に沿わない引用をしているかもしれません。選評に興味がある方は、ちゃんと自分で読んでくださいね。

オール読物3月号は、選評以外にも、東野さんの素敵なエッセイや、京極夏彦さんとの爆笑対談など、東野ファンにはたまらない内容が盛りだくさんでオススメです。ついでに・・・と言ってはなんですが、石田衣良さんの「IWGP」の新作ものってました。ラッキー。

さて、「容疑者Xの献身」の直木賞選評ですが、まずは、北方健三さんの、この言葉から。

「今回は、受賞作一作に丸をつけて臨んだ。大方の選考委員の支持があり、準備した事の半分も喋る必要がなかったのが、燃え足りない気分であった。」北方さん

というわけで、選評全体を通して、受賞作「容疑者Xの献身」に対しては絶賛の嵐で、東野ファンにとっては読んでいて実に気分がいいです。どうやら敵は1人だったようですね。言わずと知れた、渡辺淳一さんです。まあ、今までと同じような事を言っておられますが、ポイントを引用すると、こんな感じ。

「問題は人物造形で、最後の謎解きにいたるにつれて、主人公の石神がいかにもつくりものじみて、リアリティーに欠ける。・・・人間を描くという姿勢はいささか安易で物足りない。」渡辺さん

うーん。そういう意見もあるんですね。でも、そもそも小説というのはつくりものです。リアリティーがない事が、欠点でしかないのなら、小説を読むのも書くのも、みんなでやめてしまいましょう。この点に関しては、林真理子さんと、北方健三さんの選評が、実に効果的な反論だと思いました。

「わが身を捨ててまで、愛するものを救おうとする、などという筋書きは所詮小説の世界だけのことかもしれない。けれどもその「所詮」の世界だからこそ、結末に驚愕させられ、読者は激しく心を揺さぶられるのである。小説だけの醍醐味を味わわせてもらった。」林さん

「純愛であれ、ストーカー的な偏執愛であれ、情念を結晶させ、小説でしか表現し得ない強さで、人間の根源を垣間見させた力量は、十二分に受賞に価すると私は確信した。」北方さん

渡辺淳一さん以外にも、五木寛之さんがこのように書いておられます。

「犯行を偽装するために殺されたホームレスの描きかたと、男たちを惹きつける何かを持った靖子という女のオーラが伝わってこないのと、その二点が私にとっては不満だった。」五木さん

この点では、私も賛成ですし、まあ普通に考えて、読者の大半が賛成なんじゃないかなあ。それでも五木さんは、この点を「いわば推理小説的手法で人間を描く場合の宿命なのかもしれない。」と書き、「推理小説として、ほとんど非の打ち所のない秀作である。」「他の作品を引き離しての、堂々の受賞であったことはまちがいない。」と、絶賛しておられます。

五木さんと、同じようなスタンスらしいのが、阿刀田高さんと、井上ひさしさん。

「あえて言えば、私はなぞ解きミステリーとしてのすばらしさだけでも受賞に価する、と考えた。東野さんはすでにいろいろなタイプの作品を書いて多くの読者を楽しませている作家である。受賞作がなぞ解きに強く傾いていても、この先はきっと多彩だ。人間を描き、愛を訴えるタイプの作品にも大いに期待が出来るだろう。」阿刀田さん

「他人の生命を踏みつけにしておいて愛もへったくれもないではないか・・・しかし、作者の力量は疑いもなく十分、そこで最後の一票を東野作品に投じた。」井上さん

平岩弓枝さん、津本陽さんのお二人は、文句なしの絶賛。宮城谷晶光さんは「あの日にドライブ」を推したそうですが、「容疑者Xの献身」に対しても、「他の候補作品は力感において東野氏のそれに及ばなかった」と、やはり絶賛です。

北方さんの言葉ではありませんが、ここまで絶賛されると、逆に盛り上がらないなあ。
| 雑文 | 21:45 | - | - |
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