アンソロジーってあんまり読まないんですけど、図書館で見て、タイトルがあまりに印象的で、借りてしまいました。タイトルどおり、けっこうブラックな結婚&恋愛小説たち。
・ロマンスの椅子(平安寿子)
・玉の輿貧乏(宇佐美游)
・オーダーメードウェディング(春口裕子)
・森を歩く(三浦しをん)
・シンデレラのディナー(内藤みか)
・次はあなたの番ね(真野朋子)
・グッドマリアージュ(森福都)
・花と蜜蜂(松本侑子)
読み終えてみれば、好きかどうか微妙だぞ、と、思っている作家さんである、三浦しをんさんの「森を歩く」が一番好きな物語でした。それに、彼女には共感できるし、彼のこともとても好きです。ハッピーな気持ちになれました。
平安寿子さんが好きなので、「ロマンスの椅子」もやっぱり好きだったな。野球選手と結婚した女性の離婚物語です。比較的、たくましくて、からっとした印象の物語。
上記の2つ以外は、どれも、女性の女性らしいドロドロ加減を抽出した、重苦しい感じの物語で・・・たまに読むにはいいかな、と(笑)。
その中では「グッドマリアージュ」が印象的でした。衝撃のラストでした。女性の恋するエネルギーってすごいね。美しくもなれるけれど、恐ろしいものにも、なれるのですね。サイコサスペンスというか、サイコホラー。あー恐い恐い(笑)