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■ 星降る楽園でおやすみ 青井夏海
星降る楽園でおやすみ星降る楽園でおやすみ
青井 夏海

中央公論新社 2006-08

午後六時十分、横浜にある無認可保育室に二人組の男が押し入り、園長の早紀とともに五人の子どもが人質に取られてしまう。身代金は一人五百万円、期限は夜中の十二時。早紀は共謀者の存在に疑心暗鬼になり、人質家族はそれぞれの手段で我が子救出を試みるが、事態は思わぬ方向に展開していく。家族の絆を問う緊迫の六時間。
この本単独で考えれば十分に面白かったです。

ただ、青井夏海作品はネタがマンネリ化してますよねー。実生活がもろに作品に出るタイプの作家さんなんでしょうか。題材が、妊婦さん、赤ちゃん、保育園、幼稚園って感じなので、また似たような…っていう気がしてしまいます。青井さんのことは全然知らないのですが、きっといいお母さんなんでしょうね。でも、私の感じていることが正しければ、そろそろ小学生の話になり、いずれ中学生の話になって、青春小説を描くようになったりするのかな。うん。楽しみです。

ミステリーとしてもネタギレ感をちょっと感じてしまったので、今度、ミステリーから離れて、普通の小説を書いてみてほしいなあ。女性の心理描写が、しっかりしているんだけど嫌みがないというか、鋭いんだけど温かさも忘れず、読みやすい感じなので、気持の良い作品を描いてくれそうです。ミステリー以外でも十分勝負できそうな気がする作家さんです。
| あ行(青井夏海) | 21:16 | - | - |
■ そして今は誰も 青井夏海 
4575235342そして今はだれも
青井 夏海
双葉社 2005-09

by G-Tools

やっぱり青井夏海さん、好き。この本も好き。オススメ!悪徳家庭教師Xを探す、WHO・ダニットの推理小説ですが、犯人を当ててやる、と思って読めば、当てるのは難しくないんです。だからミステリーとしてはちょっと弱い、かなあ。でも、青春小説としてちゃんと面白かった。

退学者などほとんど出ない、名門お嬢様学校で、この3年間に相次いで女子生徒が退学しています。生徒たちの間の噂によれば、退学した彼女たちは、教師でもあり、こっそりしているアルバイトで家庭教師もしているXという人物に、秘密を知られ、脅迫されて、退学にいたったというのです。新人女性教師の笑子は、数人の生徒にかつぎだされ、職員室にいるという犯人Xを探す事になります。

数年前から共学になったけれど、もともとは伝統ある女子校。医学部を目指すほど学力の高いお嬢様が集まる女子クラスと、学力もやる気も低い男子クラス。同じ学校の中でも、男子クラスと女子クラスの間には、色んな意味で、深い溝があります。同窓会がかなり権力を持っており、教師の縁故採用や、生徒の裏口入学は公然の秘密。かなり感じの悪い学校です。この学校を舞台に、桐野夏生さんか、恩田陸さんか、男性なら乙一さんあたりに、暗〜い小説を書いてもらいたいなあ。悪趣味で、面白そう。

でも、この本は、若さ溢れる爽やかな友情物語に仕上がっています。全体的に、生徒のキャラが弱いのはちょっと惜しいんですけど、恭二君という子が優しくていいんです。先生たちは、みんなあやしい人ばかりでしたが、私が一番、あやしい!と、にらんでいた、笑子の幼馴染は単なる脇役でした(笑)。

推理小説とかいうジャンルにこだわらずに小説を読める人には、オススメします!
| あ行(青井夏海) | 21:33 | - | - |
● 陽だまりの迷宮 青井夏海 
4758431000陽だまりの迷宮
青井 夏海
角川春樹事務所 2004-05

by G-Tools

いわゆる日常の謎系のミステリーの作家さんだが、この本は青井さんの作品郡の中でも、一番「日常の謎系」の雰囲気がある。穏やかで、優しくて、生真面目で。ほのぼのと、安心して読めます。

私は大家族にものすごく憧れていて、TVの大家族のドキュメンタリーや、バラエティーの番組は必ずみてしまうので、この本の11人兄弟、という設定自体がツボでした。しかも、そのうち9人が女性!二男九女なんです。主人公はみんなから「おチビ」とよばれている末っ子の生夫。小学生の彼が語り手となって、家族に起こる小さな事件の謎が解かれます。探偵役は、下宿人のヨモギさんです。

ラストのどんでん返しが良かったなあ。っていうか、エピローグがめちゃくちゃ良かった。ミステリーとしては、一つ一つの謎の印象も弱いし、エピソードも弱いんですけど、そんなことは些細な欠点だわ!というくらい、読後感が最高で、いい本でした。
| あ行(青井夏海) | 00:37 | - | - |
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