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Φは壊れたね  森博嗣
Φは壊れたねΦは壊れたね
森 博嗣

講談社 2004-09-10

おもちゃ箱のように過剰に装飾されたマンションの一室に芸大生の宙吊り死体が!現場は密室状態。死体発見の一部始終は、室内に仕掛けられたビデオで録画されていた。タイトルは『φは壊れたね』。西之園萌絵が学生たちと事件の謎を追究する。森ミステリィ、新シリーズいよいよ開幕。
主要キャラクターが個性的で、彼らの絶妙というか微妙な会話が楽しく、すらすらと読みやすい小説。とことん謎解き重視で、見事なまでにいさぎよく「動機」の部分を切り捨てた推理小説。いつもの森ミステリィでした。いわゆる「人間が描けていない」ってやつで、小説好きには物足りない部分も多々あるとはいえ、これはこれで、謎解きがビシッと決まれば気持ちが良くて、私は好きなのですが・・・。この本に関しては、ビシッと決まったっていう感じはしませんでした。もちろん整合性はあるのですが、ああそうですか、って感じで・・・。

登場人物も、昔からのキャラクターと、新シリーズのキャラクターと、おそらくは1度かぎりの登場となるであろうゲストキャラクターが入り乱れ、つかみきれないまま終ってしまいました。正直、この小説は、単独ではあまり面白くありませんでした。

でも、森さんの本はシリーズ全体が終ってみないと面白さがわからないらしいので、シリーズ1冊目のこの本も、あとから考えれば面白いところがたくさんあるのかもしれませんね。ちらっとですが、萌絵ちゃんと犀川先生も出てきましたし、S&Mシリーズが好きな私は、続きを読まずにはいられません。

でも、森作品を初めて読む方には、この本はオススメできませんねー。ぜひ、S&Mシリーズを最初からどうぞ!って感じです。
| ま行(森博嗣) | 13:25 | - | - |
▲ 四季 冬 森博嗣
四季・冬四季・冬
森 博嗣

講談社 2004-03-06

またしても、森さんに煙に巻かれた気分なのであります。意味がわかったり、おおむねわからなかったり・・・(笑)。四季の人生は、結局「天才の孤独」という言葉でくくってしまうのかないのかなあ?

それにしては、「天才」の定義に、具体性がないのが、このシリーズの欠点という気がしないでもないんですよね。四季に萌える男子の気持ちはわからないでもないんだけど、四季って、著者が描きたがっているほど、神に近かったりはしない、単なる理屈っぽい人間に見えます。

四季って、そんなに天才だったのかなあ?ある部分で天才的な能力を持っていたのは間違いないと思うけれど、どっちかっていうと紙一重のほうですよね。なんていうと、四季萌えの方には怒られるんでしょうか。

でも、四季という架空の人物に圧倒的な魅力があるのは確かです。ね。

そして、そう、彼女の娘は、ミチルという名前だった・・・。ああ、なんてこと。読まなければならない本が、こうしてどんどん増えていく。女王シリーズを読まなくちゃ!
| ま行(森博嗣) | 00:09 | - | - |
■ 四季 秋 森博嗣
四季 秋四季 秋
森 博嗣

講談社 2004-01-09

あらまあ。萌絵ちゃんと犀川先生が、こんなにしっかりと再登場してくれるとは!嬉しい限りです。保呂草&各務もしっかり再登場。こっちは正直どうでも良かったけど(笑)、紅子さんがちらっと出てきてくれたのは、やっぱり嬉しかったな。

ここにきて、様々な謎が解明された模様です。しかし、私は理解していない模様です・・・(笑)。S&Mシリーズと、Vシリーズの色んなところを、再読しないと、この本をちゃんと楽しむのは不可能。手元にないのがもどかしい・・・。
| ま行(森博嗣) | 00:03 | - | - |
■ 四季 夏 森博嗣
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四季 夏
森 博嗣
講談社 2003-11

by G-Tools , 2006/05/01




ネタバレあり。

名前は出たり出なかったりですが、Vシリーズのキャラクターがかなり登場して、そのリンクがすごく嬉しかった1冊。「お、やっぱり、そういうことだったのね。」「この人は、そう、きっとあの人だ!」「あ、やっぱりこの人は、あの人に片想いしてたのね。」など、他の本とのリンクで楽しむ部分の多い本でした。やはり、1番のポイントは、犀川林の謎、だったでしょうか。私はVシリーズのラストで、もう知っていたような気がするけど・・・。はっきりとは書いてなかったんだっけ?確認したい!

主役の四季に関してですが。「春」の四季は年齢が低すぎて、語る言葉との違和感ばかりが大きく、全然イメージできませんでした。でも「夏」の四季は、とてもイメージ喚起力が強かったと思います。13歳と言えば、女の子が1番繊細で、敏感で、変化の大きい年頃。この本の四季は「神にもっとも近い天才」として世界中で知られている存在になってはいますが、精神的に脆い部分も見うけられますし、他者とのコミュニケーションも求めていて、多少は人間らしいです。

「少女」という言葉には、ただでさえどこか神秘的なイメージがあります。それが天才で、さらに美少女であるとなれば、「四季なんて嫌いだよ」の私でさえ、どこかひきつけられるものを感じます。37歳の叔父を誘惑する描写もあったりして、ロリコ・・・あ、いえ・・・四季が好きな方たちには、大好評の1冊なのでしょうね。森さん自身もロリ・・・あ、いえ・・・四季が大好きなんでしょう。

この本の中の四季は、恋をしているのでしょうか?天才が恋をして、ただの女になってしまい感情的に行動してしまった、という、少女漫画的なストーリーなの?この読み方であってるのかなあ。自信がありません。後半の四季の気持ちや、行動の動機をつかみきれませんでした。まあ、天才の考えることは、私に理解できなくてとうぜんですけど・・・。

今回は舞台の1つがあの妃真加島。いよいよ「すべてがFになる。」を再読したいです。
| ま行(森博嗣) | 01:16 | - | - |
■ 四季 春 森博嗣
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四季 春
森 博嗣
講談社 2003-09

by G-Tools , 2006/04/28





「すべてがFになる」の天才科学者、真賀田四季を描いたこのシリーズ。「春」では、彼女の8歳までの少女時代を「僕」という謎の透明人間の視点でつづっています。

S&Mシリーズとも、Vシリーズとも、色んなところでつながって、この世界がグングン広がっていく感じが、すっごく楽しかったです。うわっ!この人は!とか、ん?この人はもしや・・・とか、そんなリンクがたくさんありあました。まだまだ謎は残っているので、「夏」「秋」「冬」を早く読みたいです。それに本当は、「すべてはFになる」から、全部再読したいなあ。そんな時間はいくらなんでもないけど・・・。

四季というキャラクターは、私、もともと嫌いです。知性でできることの限界は、とても浅いところにある、と、思っているからです。どんなに知性に恵まれたって、それだけで「神のような天才」などというものにはなり得ないはずです。だから四季が、世界のすべてを見下し、利用するような態度をとっているのを見るのは、不愉快です。

そもそも、小説には作家というものがいて、作家が想像しうる世界が、登場人物の能力の限界なのですから、どんな天才も神とは程遠い存在。「すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考する才能」と言ってみたところで、その「すべて」って結局は、作家が「すべて」だと思っているもの、っていう事ですもんね。なんて狭い範囲の「すべて」なんでしょう。作家がその天才に自分を投影し、「俺って天才」というアピールを行間ににじませていたりすると、不愉快5割増しです。

でも、真賀田四季が登場すると、森さんの本は面白くなるんですよねー。だから私も、四季なんて嫌いだよと思いながらも、四季シリーズは気になってしょうがありません。嫌い嫌いも好きのうち、と申しますし、これは恋かもしれません。(違うか。)
| ま行(森博嗣) | 15:13 | - | - |
■ 赤緑黒白 森博嗣
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赤緑黒白―Red Green Black and White
森 博嗣
講談社 2005-11

by G-Tools , 2006/04/25





鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草に依頼する。そして発生した第二の事件では、死者は緑色に塗られていた。シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。

「BOOK」データベースより
シリーズのラストにやっとたどり着いたというのに、全然そんな余韻を味わっている気分じゃないな。心は「四季」シリーズへ飛んでいます。反則だよ〜!いや、ミステリーとしてフェアじゃないとかそういうことではなくて。出た〜!って感じでしょうか。ラストでそれが出ちゃったら、もう、何も言えない・・・。ひたすら、次が読みたい!というだけで、頭の中はいっぱい。

もう〜。商魂たくましいんだから・・・(^_^;)。
| ま行(森博嗣) | 00:46 | - | - |
■ 朽ちる散る落ちる 森博嗣
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朽ちる散る落ちる―Rot off and Drop away
森 博嗣
講談社 2005-07

by G-Tools , 2006/04/23





宇宙密室&地下密室の殺人事件。理系テイストで、会話文のテンポが良くて、地の文は詩的で、他の作品とリンクしているのが楽しい。森博嗣テイスト全開でした。
| ま行(森博嗣) | 21:27 | - | - |
▲ 捩れ屋敷の利鈍 森博嗣
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捩れ屋敷の利鈍―The Riddle in Torsional Nest
森 博嗣
講談社 2005-03

by G-Tools , 2006/04/21





冒頭の登場人物一覧で、S&Mシリーズの萌絵ちゃんと、Vシリーズの保呂草が、両方登場することがわかります。そこがこの本の、一番の見所なんでしょう。あーあ、予備知識0で読みたかったなあ。

れんちゃんとしこさんの会話もないし、しこさんと保呂草の会話もないし。萌絵ちゃんと犀川先生の会話も、保呂草と紅子さんの会話も少ないし。馬鹿馬鹿しく楽しめるところがなかったのでちょっと悲しかったです。(Vシリーズに求めるものが間違ってるかな?(笑))

ああ、「捩れ屋敷」という発想は、めちゃめちゃ馬鹿馬鹿しいですけどね〜。この壮大で、お金のかかりそうな馬鹿馬鹿しさが、二番目の見所かな。

というわけで、シリーズの一部としてのこの本の楽しみを味わえなかったので、ついつい密室殺人と、不可能なはずのエンジェル・マヌーバ盗難事件に、気が行ってしまったわけですが・・・。トリック的には、つっこみどころ満載じゃありませんか?両方とも、おいおいって感じでした。

「探偵が犯人を言い当てる原理として、これほど風変わりな手法によるものはかつてなかったのではないか、とだけ予告しておこう。」という意味ありげなプロローグがありましたが・・・。確かに、こういうパターンは見たことないけど、そりゃあ、あんまりにもあんまりだから、誰も書かなかっただけだと思うな。おいおいっ。

森さんの小説は、シリーズものとして素敵なものばかりなんだけど、1冊1冊のミステリィには、あたりはずれがあるかな?
| ま行(森博嗣) | 07:16 | - | - |
■ 封印サイトは詩的私的手記 森博嗣
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封印サイトは詩的私的手記―I Say Essay Everyday
森 博嗣
幻冬舎 2001-06

by G-Tools , 2006/04/16




森博嗣さんの日記シリーズ、第三弾。面白かったです。
それにしても・・・オタクだなあ(笑)
| ま行(森博嗣) | 02:24 | - | - |
■ 毎日は笑わない工学博士たち 森博嗣
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毎日は笑わない工学博士たち
森 博嗣
幻冬舎 2000-07

by G-Tools , 2006/04/11




森博嗣さんの日記シリーズ、第ニ弾。面白かったです。

第二弾だけど、日記の時系列的には、こちらの内容が先。
| ま行(森博嗣) | 11:39 | - | - |
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