2013.08.16 Friday
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金色の野辺に唄う あさの あつこ 小学館 2008-05-31 |
山陰の静かな山あいの町で、九十を超えた老女・松恵が息をひきとろうとしていた。看取るのは、松恵の曾孫で絵心を持つ中学生・東真、松恵の孫に嫁いだ元OL・美代子、近所の花屋店員・史明、松恵の娘で稀な美貌を授かり持った奈緒子。四人ともかつて松恵に受け止められ、救われた過去があった―。屈託や業を抱えながらも、誰かと繋がり共に生き抜いていくことの喜びを、晩秋の美しい風景の中に力強く描き出した連作短編集。 (帯より)しみじみとした、いい本でした。
ランナーあさの あつこ 幻冬舎 2007-06 |
長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の加納碧李は、複雑な境遇の妹を案じ、陸上部を退部することを決意した。だがそれは、たった一度レースに負けただけで走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳だった。走ることから、逃げた。逃げたままでは前に進めない。碧李は、再びスタートラインを目指そうとする―。(帯より)帯の内容紹介はもちろん間違ってないんだけど、どちらかというと、ランナーとしての碧李の物語より、兄として、また、息子としての碧李の物語のほうが、分量も多いし、インパクトも強かったです。陸上競技にはあまり深く踏み込んでいないので、そちらに期待してしまうと物足りなさを感じるかも。でも、碧李のあせりや苛立ちや無力感が、すごく伝わってくるので、王道の青春小説として、いい小説を読んだなあ、と、思います。帯に書かれているように「バッテリーを超えた」かどうかはわかりませんが、短い中にあさのあつこさんらしさがギュッとつまった一冊でした。あさのさんの本の中では、読みやすかったし、好きなほうです。
ありふれた風景画 あさの あつこ 文藝春秋 2006-08 |
「十代ほど、たくさんの人に出会い、たくさんの人と別れる次代はないような気がする。出会いと別れを繰り返す時代、「さようなら」そんな別離の挨拶とともに、二度と会えなくなる人たち。その人たちをいつの間にか忘れていくわたし、忘れられていく私。出会いも別れも生々しく儚い。」本文からのこんな引用が、帯に印刷されていて、「青春小説」と、書いてあります。たしかにそれは正しくて、この本はちゃんと青春小説なんですけど、わたしが「青春小説」に期待する、爽やかさや清々しさは、ない小説でした。(だからと言って、この本が嫌いというわけではないです。)上の文章から感じられる、痛々しさや、脆さは、多少ありましたが、なんかもっと濃厚な雰囲気の小説です。
地に埋もれて あさの あつこ 講談社 2006-03 |
The MANZAI あさの あつこ 岩崎書店 1999-10 |
ガールズ・ブルー あさの あつこ ポプラ社 2003-11 by G-Tools |
福音の少年 あさの あつこ 角川書店 2005-07-20 by G-Tools |
透明な旅路と あさの あつこ 講談社 2005-04-27 by G-Tools |
バッテリー〈6〉 教育画劇の創作文学 あさの あつこ 佐藤 真紀子 教育画劇 2005-01-07 by G-Tools |