2013.08.16 Friday
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摂氏零度の少女 新堂 冬樹 幻冬舎 2007-11 |
幼いときに目の当たりにした愛犬の安楽死と、初恋の男の子の裏切り。
二つのできごとが、涼子の心に人間の傲慢さを刻みつけ、彼女を少しずつ狂わせていく。
母親の期待通り、医者になるべく名門進学校に通い、
教師から一流大学医学部合格は確実と太鼓判を押される学業優秀な少女に成長した涼子は、
温めてきた計画を実行に移す。
それは、母親に劇薬・タリウムを盛るという実験だった。
致死量を一度に飲ませるのではなく、食事や飲み物に少しずつ混入させ、観察する。
そして、初恋の男の子の名前で、その経過を克明にブログにつづっていくのだが…。
女子高生の狂気を描きながら、正義、両親、倫理、道徳といった既成概念の意味を問いかける。
砂漠の薔薇 新堂 冬樹 幻冬舎 2006-01 |
黒い太陽 新堂 冬樹 祥伝社 2006-03 |
本人の意思とは関係なしに、夜の世界でしか生きてゆけない者がいる。まるで、黒い太陽に向かって歩いているようにな。うーん、渋いなあ。でも、どうやら、みんな不幸っぽいな。
迷惑な妄想逆ギレ男がこのあおり、いいなあ。「自己の中心で愛を叫ぶ!」とは、出版当時ピークすぎつつあった純愛路線を皮肉りつつ、この本に登場する愛のかたちにピッタリの、名文句ですね。素晴らしい。
夫の帰りを正座して待つ壊れた妻が
生き地獄を味わう可憐な美少女が
虐待される寝たきり老人が
自己の中心で愛を叫ぶ!
隠された凶器を炙り出し、
想像力の限界に挑む、著者最凶傑作
帯より。
誰よりもつよく抱きしめて 新堂 冬樹 光文社 2005-09-26 by G-Tools |
僕の行く道 新堂 冬樹 双葉社 2005-02-09 by G-Tools |
ある愛の詩 新堂 冬樹 角川書店 2004-02 by G-Tools |
忘れ雪 新堂 冬樹 角川書店 2003-02 by G-Tools |