2013.08.16 Friday
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - | |
逃避行 篠田 節子 光文社 2003-12-15 |
絹の変容 篠田 節子 集英社 1991-01 |
マエストロ 篠田 節子 角川書店 2005-11-25 |
夏の災厄 篠田 節子 文藝春秋 1998-06 |
感動の正体とは?かつて、天才少女ヴァイオリニストと呼ばれ、国際的な賞もとった園子。彼女は19歳になって、米国に音楽留学をしますが、そこで壁に突き当たり挫折、自殺を企てます。幸いにも生命は取り留めたのですが、半身麻痺の身となって帰国。その後の長い時間を、ほとんど寝たきりで過ごしました。
帯より。
食べ物も違えば、生活習慣も違う。音楽が民族の壁を越えるなんて、まやかしだわ。本当の意味で、バッハやモーツアルトの音楽を、理解できる日本人なんて一握り。日本人が感動するクラシックは、いまだに大正音楽なのよ。宵待ち草と枯れススキ。ヴィブラートとポルタメントをだらだらに使った、センチメンタルな演奏。そうすれば感動させられることくらいわかっているけど、プロの演奏家なら恥ずかしくて、そんなでたらめな演奏できないわ。
大衆は騙せても、専門家の耳は騙せない。そんなときは自分自身を騙すしかない。自分に暗示をかけるしかない。
練習ではどうにもならないこともある。才能ではない。資質の違いだ。
ロズウェルなんか知らない 篠田 節子 講談社 2005-07-06 by G-Tools |
砂漠の船 篠田 節子 双葉社 2004-10-12 by G-Tools |