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● ひとりずもう さくらももこ
4093861528ひとりずもう
さくら ももこ
小学館 2005-07-14

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最近のさくらさんの本は、個人の趣味に突っ走っているだけで、趣味の違う人には楽しめなかったように思います。私が最後に、さくらさんの本で面白いと思ったのは、妊娠出産エッセイの「そういうふうにできている」で、そのときに生まれた子供がもう小学生だというから、さくらさんの面白いエッセイは、もう読めないのかなぁと寂しく思っていました。たまに新作を見かけても、すでにどこかで読んだ話ばかりで、思い出系エッセイはネタ切れなのかなあ、それも当然だよなあ、なんて。

でも、この「ひとりずもう」は久々に、面白かったです!最高!さくらさんの少女時代の「すでにどこかで読んだ話」も含まれてはいるのですが、小学校高学年から漫画化デビューにいたるまでの「青春エッセイ」が中心で、なかなか新鮮です。それでもやっぱり、さくらワールドは全開で、素直に爆笑!超オススメです!
| エッセイ | 03:31 | - | - |
■ 百年の誤読 岡野宏文/豊崎由美
483560962X百年の誤読
岡野 宏文 豊崎 由美
ぴあ 2004-10

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20世紀の百年間に日本文学史上で話題となった本、またベストセラーの歴史を刻んだ本を、10年きざみで10冊ずつ、計100冊取り上げ、歯に衣着せぬ物言いでバッサバッサと語り斬る痛快な書評対談。たとえ世間の評価と食い違おうとも、偉大なる足跡を刻んできた作品たちの真価をめぐって、辛口の再評価を行っています。元は雑誌連載ですが、加筆もかなりあるので、雑誌で読んだ方も、もう一度読んで損はありません。

わたしたちの記憶に残っている20世紀の最後のほう、たとえば「五体不満足」や村上春樹などもとりあげられていますが、そこら辺に関しては、著者の2人もあんまり楽しんでいないのか、面白くありません。もっと昔、それこそ100年位前の名作を切っている部分のほうが面白いです。100年で人間の感覚ってこんなに変わったんだ・・・って。だから、この本は前半のほうが笑えます。

ああ、そうです。こんなこと言っていいのかわからないけど、書評としてでなく、笑える本として読みましょうね。

本をとことん愛していても(本についての本なので、本好きの人じゃないと、読んでもつまらないですよ。これは最低条件です。)、本は楽しむものであり、本は暇つぶしであって、参考くらいにはなるけど、それ以上でも以下でもない、と思っている、私のような人が読むと、すっごく面白いと思います。この本についても、「わーい!あいつもこいつもバッサリ切られてらー♪」と、波田陽区や長井秀和を見るような感覚で面白がれる人じゃないと駄目です。

とにかく、けなしまくってるので、そういうのを面白がれない人にはお勧めできません。たとえば、「この本が私のバイブルです」とか、「この本が私の青春です」とか、「この本を読んで、人生の一大事を決めました」とか、そういう風に本と接触している人は、感情的に受け入れられないかもしれません。

あと、この100年に有名になった本の事が、ジャンルを問わずに、だいたいわかるので、雑学とかうんちくを蓄えたい人にもオススメ。
| エッセイ | 23:33 | - | - |
● 素子の読書あらかると 新井素子
4120030784素子の読書あらかると
新井 素子
中央公論新社 2000-11

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「私のおすすめは、皆様へのおすすめではありません」と警告文がまず入っています。まさにそのとおりの本です。新井素子さん個人の、それぞれの作品への愛情や、本と読書への愛情があふれています。「書評ではなく読書エッセイ」だそうです。だから1つの作品名をあげて、それに関する評なり、感想なりを書く、という形式にはなっていません。たとえば「ああ、おいしそう」とか「変!なミステリー」とかいう章タイトルがあって、そこにたくさんの作品名や、その感想が織り込まれているという形式になっています。だからエッセイ集として、気軽に、楽しく、さらっと読めます。

新井素子さんはSFとかサイコホラーの作家さんですが、読書のジャンルはかなり広いし、読書量もすごいです。比較的ミステリーが多い感じはありますが、児童文学あり、宗教本あり、もちろんSFもあり。読み終わると、本屋に直行したくなります。読みたくなる本がたくさんあります。新井素子ファンじゃない人にもオススメです。

私は小・中学生の時に、新井素子さんの本が大好きでした。でも、正直に言って、高校生以降の私は「新井素子ファン」とは言えません。新作が出たら読んでしまうけど、ああ、新井素子さんの本だなあ、と、思うだけです。小説が子供っぽい感じというか、あまりに視点が個人的すぎる気がして、入り込めないんです。だから、失礼ですが、新井素子さんがこれだけ幅の広い読書傾向を持っているという事は意外でした。

今は、新井素子さんという人は、結局、プロの作家さんなんだなあ、と、思います。あちらこちらで聞かれるように、若いときにブレイクしちゃったから成長できなかった永遠の子供というわけじゃなく。若くして結婚したのにずっと子供ができなかったからいつまでも少女である、というわけでもなく。自分のスタイルを崩さない、プロの作家さんなんでしょう。

さて。なんで今この本の感想を書いているかといいますと、今年に入ってから、文庫化されたんですよね。


4122044723素子の読書あらかると
新井 素子
中央公論新社 2005-01

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もともとは2000年発売なんですが、それ以前に雑誌掲載されたものをまとめた形になっていて、だから、実際に書かれたのは6、7年前、っていうことになると思います。この手の本が文庫化するには少し遅いよなあ、と、思いませんか?実際、紹介されている本はやっぱり古いな、って感じがするし。わたしは、この本はもう文庫にはならないのかと思っていました。

でも、今になってわかる、この本のすごさというものもあって。たとえば、東野圭吾さん、小野不由美さん、この辺りは今でこそメジャーな人気作家さんですが、あの頃はそんなに受け入れられていなかったと思う。だって、私、当時から東野圭吾さんが好きだったのに、評価が低いことに憤ってて、この本で新井素子さんが同じ事を言って理由を分析してくれて、とても嬉しかった記憶があるんです。北川歩美さん、西澤保彦さん、なんてマニアしか知らないというか、一発屋みたいな評価で、残るとは思われてなかったんじゃないかなあ。今、とっても人気があるメフィスト系の人たちに、いち早くチェックを入れていた新井素子さんってすごい。

文庫版には少し加筆もあるので、元の本を読んだ方でも、立ち読みするくらいの価値はあります。

私の読書傾向は子供の頃にどっぷり新井素子さんの影響を受け、この本を読んでから現在に至るまで、さらに影響を受けています。「今はもうファンじゃないなんて」言うべきじゃないですよねー。ただ・・・どうも、新井素子さんは本が出るのが遅くってね・・・。待って、待って、待っている間に、色んな作家さんに浮気してしまうんです。新井さん、次作、待ってます!あと、あれの続きやら、これの番外編やらを絶対絶対読みたいので、長生きしてください!私もがんばって、長生きしますから(笑)!
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