2013.08.16 Friday
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RUN!RUN!RUN! 桂 望実 文藝春秋 2006-11 |
明日この手を放しても 桂 望実 新潮社 2007-06 |
女たちの内戦 桂 望実 朝日新聞社 2007-11-07 |
女たちの戦いは終わらない――。
キャリアウーマン、専業主婦、バツイチ、OL……20代から40代、理想と現実の間をさまよう4人の女たちの内なる戦いを描く連作短編集。
今年中に絶対結婚してやる。私はこの目標のためだけに生きている。こんなにかわいい私が、幸せな結婚をできないわけがない。もし、万一、できないとしたら、それは私が美し過ぎるから。アプローチする前に諦めてしまうほど、私は最高級の女。私に相応しい最高級の男を、必ずゲットしてやる。
Lady,GO 桂 望実 幻冬舎 2006-07 |
かわいくないし、ネクラだし、上手に嘘もつけないし…… こんな私がキャバクラ嬢!?最近多いですよね。ホストクラブとか、キャバクラとか、いわゆる夜のお水の世界を舞台にした、業界小説。ちょっと昔ならそういう世界を舞台にした小説は、「みじめ」で「可哀相」な主人公の、どこか暗いイメージの小説になったんじゃないかと思うんですけど、すっかり世間のイメージも変わりました。そこは、華やかだけれど、実力主義の厳しい世界。主人公はそこで自信をつけ、たくましく成長していくんですよね。
席に座って、まず挨拶(第一印象)。水割り作って話を聞いて(聞き上手)、無口な客には話を振って(話し上手)。客との会話は忘れないようメモを取り(顧客管理)、送るメールは返信が 来るよう工夫を凝らす(営業努力)……
できるわけないよ、こんな私に。
帯より。