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■ 退屈姫君恋に燃える 米村圭伍
退屈姫君 恋に燃える退屈姫君 恋に燃える
米村 圭伍

新潮社 2005-09

こうなったら、たとえしがない色恋沙汰であったとしても、このわたくしが正真正銘、天下晴れての一大事にして見せるわ!
というわけで、家臣のしがない色恋沙汰に首をつっこんだことから、ふたたび、めだか姫が田沼意次と対決するお話。あいかわらず、笑いあり、笑いあり、下ネタあり、で、面白かった〜。

ちなみに、こちらはめだか姫の父親のセリフ。
なあに、めだかが乗り出したのだ。つまらぬ色恋沙汰で終るはずがない。必ずや大騒動になるだろう。いや、いざとなったらこのわしが、力ずくで天下の一大事にしてみせるわい!
この親子はいい!最高です!

それから私の大好きな数馬さまが、どうやら、恋をしそうな様子。いまのところみごとなくらい脈なしですが、お似合いだと思うので、今後の展開に期待しちゃいます。
| や行(米村圭伍) | 15:12 | - | - |
■ 退屈姫君海を渡る 米村圭伍
退屈姫君 海を渡る退屈姫君 海を渡る
米村 圭伍

新潮社 2004-09

退屈をもてあますめだか姫のもとに、「天下の一大事だぜ!」とお仙さんがやってきて、めだ姫が「すてきすてき!」と言ったら、この本はもう面白いに決まっているんです。

今回の「天下の一大事」は、めだか姫の夫である風見藩藩主・時羽直重が行方不明であるという大事件です。めだか姫と結婚したばかりで、世継ぎのいない直重が失踪したり死んだりすれば、風見藩は改易、即お取り潰しになるのです。姫は実家に頼み込み、お仙と共に江戸を脱出。四国讃岐の風見藩へ向かいます。情報どおり、風見藩に藩主はおらず、冷飯たち数人の行方もしれず、お城は六波羅という身元の怪しい武士に乗っ取られそうになっています。お仙の兄の一八も、六波羅に心酔している様子。めだか姫は、六波羅を倒し、直重を救出し、風見藩を守れるのか?

いくらなんでも、兵をきたえ上げ、大砲を準備し、そのあげくの出女って、そうとうまずいんじゃ?藩主の行方不明より、めだか姫の大冒険のほうがよっぽどやばいんじゃ?と、現代人の私でも、思うところですよ。でも、そんなことはおかまいなく、平気でやってしまうんですよね、この姫は。っていうか、この父娘は。弱小風見藩が、こんなめだか姫を正室に迎えてしまったことで「穏やか」とか「つつましく」とか「平凡」とかから、どんどん離れている気がしますが、それはめだか姫のせいだけでなく、あの甘い父のせいもありますよねー。めだか姫の一存で、そんな大金が動かせるのであれば、もうちょっと有効利用して、藩政をうるおせばいいのに・・・と、思わなくもありません。

そして、私的に今回の大ヒットは、数馬さまふたたび!でした。嬉しい!嬉しすぎる!でも彼のキャラクターは、脇役で光るほど強烈ではないので・・・っていうか、めだか姫がいたら、他はみんなかすむので(笑)。ぜひ、いつかきっと主役クラスに抜擢して、スポットライトを当てていただきたい!ファンの切なる願いです。
| や行(米村圭伍) | 16:13 | - | - |
■ 退屈姫君伝 米村圭伍
退屈姫君伝退屈姫君伝
米村 圭伍

新潮社 2002-09

磐台藩五十万石の殿様、西条綱道の末娘として溺愛されて育っためだか姫は、たった二万五千石の超貧乏な風見藩に嫁ぎました。夫が参勤交代で国許へ帰ってしまうと、退屈しためだか姫は、ちょっとした冒険をしようと思いつきます。

めだか姫のキャラクターがものすごくいいんです。夫にまでいまだに「姫」と呼ばれてしまうような天真爛漫な無邪気さが、本当に可愛い。文字通りのお姫様育ちで、世間知らずなのに、我が儘だったり、贅沢だったり、傲慢だったりはしないんです。貧乏な藩に嫁いで、明らかに生活レベルが下がってしまっても、怒ったり、不貞腐れたりはせず、できるだけ楽しく暮らそうとする。『風流冷飯伝』の数馬たちにも通じるところがあります。めだか姫は本当に風見藩にぴったりのお嫁さんですね。身分の上下にとらわれず、くノ一のお仙ちゃんを初めとする下々の者たちとも、最後にはなんと将軍家治さまとも、お友達になってしまうような所も素敵です。

そんなめだか姫と、愉快な仲間たち(笑)が、「風見藩上屋敷の六不思議」を解いたり、磐台藩と風見藩とのあいだの密約について調べたりと、江戸の町を舞台に大活躍をする物語。からっとした、底抜けに明るい、楽しい本でした。前作よりさらに、落語のような講談のような独特の語り口が効いていて、あっちこっちで笑えました。
| や行(米村圭伍) | 15:22 | - | - |
● 風流冷飯伝 米村圭伍
風流冷飯伝風流冷飯伝
米村 圭伍

新潮社 1999-06

江戸の幇間である一八は、わけあって四国讃岐の風見藩という小藩にやってきました。城の見えるところまで来ると、道行く人が皆、妙な顔つきで自分を見ている事に気がつきます。そんなときに、通りがかった飛旗数馬という武士が、この藩では男は城を右回り、女は左回りで歩く、というしきたりを教えてくれました。風見藩には、先々代の藩主の気まぐれで、奇妙なしきたりがたくさんあるのです。

一八と、数馬と、数馬を初めとする風見藩の冷飯、つまり武家の次男坊たちの物語。藩内で起こる出来事を見物するのが趣味という数馬と共に、一八も色んな事件に顔をつっこみ、冷飯たちと知り合い、やがて「将棋所」をめぐる藩の大騒動に巻き込まれることになります。

天下泰平の世の中で、武家の次男、三男に生まれてしまったばっかりに、婿入りでもしない限りは仕事にもありつけず、肩身もせまく、金もなく、暇をどうつぶすかに苦心する。そんな冷飯たちが、それぞれにいい味を出しています。ちょっと哀れで、すごくおかしい。特に数馬は最高です!苛立ちもせず、くさりもせず、争いを好まず、常に飄々としているっていうか、かなりの天然ボケ。江戸っ子の一八のツッコミも、暖簾に腕押し、って感じで・・・数馬さま、タイプだなあ(笑)。ファンになっちゃいました。

まったり、のほほんとした本で、この雰囲気が大好きです。意外に読みやすくて、笑える時代小説でした。ちょっとサービスシーンが多すぎるような気はしますけど。いえ、私は別にサービスされてませんけど・・・男性ならニヤリとしそうなエッチなエピソードが満載。私もニヤリとはしましたけど、これさえなければ、もっと大声でオススメです!と叫べるし、女性や子供もターゲットに宣伝できるだろうに、と、残念な気がします。
| や行(米村圭伍) | 17:24 | - | - |
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