2013.08.16 Friday
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - | |
木洩れ日に泳ぐ魚 恩田 陸 中央公論新社 2007-07 |
ねじの回転―FEBRUARY MOMENT 恩田 陸 集英社 2002-12 |
六番目の小夜子 恩田 陸 新潮社 1998-08 |
津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。この本が最初に出版されたのは1992年で、私はまだ学生でしたが、今読んでも古さを感じないし、大人になった私が読んでも面白いし、本当に上手い小説です。読者を一時も飽きさせない構成も、クライマックスへ向けて盛り上げる展開も見事だし、文章も読みづらくない程度に情感豊かで、デビュー作とは思えません。
いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。再読。日本人作家による外国が舞台で外国人が主役の本は、たいてい寒いと思うのですが、この本は大丈夫。メロドラマというのも、基本的に寒いものだと思うのですが、この本はSFなので大丈夫。恩田さんのこういうバランス感覚は本当にすごいなあと思います。
舞台の上の、暗がりの向こう。そこには何かが隠されている。わたしには、とっても楽しい読書でした♪
どこまで行けばいいのか?どこまで行けるのか?
2人の少女が繰り広げる華麗で激しいバトルを描く、熱狂と陶酔の演劇ロマン。
bk1 内容説明より
酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記 恩田 陸 講談社 2005-04-23 by G-Tools |
私、エッセイは苦手なんですけど。これってすごく真実味があるなあ、と、思いました。恩田さんのエッセイが面白くないという意味ではなく、むしろ逆で・・・。面白すぎるんですよ。笑えるツボがたくさんあって、しかも恩田さんの幅広い見識をうかがえるトリビアも満載で、エピソードの一つ一つが濃いエッセイ。それに、終始テンションが高めで、なおかつ読者の反応をちゃんと計算した文章で、脚注までついていて、それがまた笑えて・・・これを書くには、ものすごくエネルギーが必要だと思います。でも、またエッセイ集、出して欲しいなあ。
同じ枚数で、小説の三倍時間が掛かるんですけど。
エンド・ゲーム 恩田 陸 集英社 2005-12 by G-Tools |
ネクロポリス 上 恩田 陸 朝日新聞社 2005-10-13 by G-Tools |
ネクロポリス 下 恩田 陸 朝日新聞社 2005-10-13 by G-Tools |
死者が現われる土地・V.ファーで起こる連続殺人、そして「ヒガン」という不可思議な儀式。東洋と西洋、過去と現在、生と死、あらゆる境界線が揺らぐ世界観を、いまだかつてないスケールで描き、ミステリーとファンタジーの融合を果たした恩田陸の最高傑作!だそうです。最高傑作かどうかはともかく、確かに今までの恩田作品の良いところが、もれなく入っている感じ。そして、悪いところも、もれなく入っている感じ・・・(笑)