2009.07.17 Friday
■ 笑うヤシュ・クック・モ 沢村凛
大学時代の仲間は10年を経て、ニート、フリーター、サラリーマン、コンビニ経営者、学者となっていた。同窓会を前に再会し、はしゃぐ彼らだが、ノリでやったサッカーくじで1等が当選。5人の思惑が絡まり合う…。時代の仲間たちが再開するところから物語が始まり、もう学生の時とは違う立場であることから、すれ違いやぶつかり合いもありつつ、友情を確認する。(あるいは友情が完膚なきまでに壊れる。)ここまでなら、よくある小説ですよね。こういう小説を両手の数以上読んできたと思う。でも、ここでなぜかマヤ文明がフィーチャーされる意外性が、私がこの本を好きな理由です。まあ、私が歴史や古代文明が好きだ、というだけで、贔屓して高い評価をつけてるだけなんですけど(笑)。
でも、やっぱり不思議ですよねえ。沢村さんは、この、ちょっとビターな大人の青春ミステリーを、どうしてマヤ文明と絡めて描こうとおもいついたのか。よく思いつくよなあ、こんなこと。
古代文明とtotoに馴染みがないと、とっつきづらいかもしれません。実際、私は古代文明は好きでロマンを感じてしまうのですが、サッカーやtotoは全然わからないので、その辺りは流し読みでした(^_^;。それにプラスして、5人の同級生のそれぞれが抱える事情や感情、5人の複雑な人間関係、もちろん、物語の縦糸として、入れ違ってしまったカメラ探し、そして、最後には殺人事件まで起こるのですから、明らかに詰め込みすぎです。でも、面白かった!
それに、確かに詰め込みすぎだったのですが、描き足りないなあ、もっと描いて欲しいなあと思うようなファクターは、私には無かったんですよね。深く描かれていない点に関しても、そこは深入りしなくて正解だよね、という風に思えたんです。この本は、面白かったです。












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